読者の皆様へ
最初、この企画の話があった時、「病は家から」というワードに反応してしまいました。住んでいる家が、人の体に影響を与える? 確かに、何かここに住んでいるといいことないなぁ。運がよくないなl、調子が悪いな、と周りで話を聞いたことがあったからです。
著者の昆さんは、長年「事故物件」や「訳あり物件」を専門に扱っている不動産会社を経営されています。「事故物件」「訳あり物件」と聞くと、そこで殺人が起こったり、自殺があったりした不動産だと思いがちですが、建て直しがきかなかったり、家庭不和が絶えなかったり、突然身体の不調を訴えたり、原因不明な病気になるような家も含まれるようです。
著者の昆さんは、人間の運の良し悪し、体の不調の原因が家を原因として起こるなら、その理由は何か? 理由があるのなら解決方法もあるのではないかと考え、その解決方法を建築医学という学問に求めました。
この本は、建築医学の理論を書いた本ではありません。今住んでいる家で、建築医学的な観点からみて、ここを直すと幸せになったり、運気がUPします。家を買ったり、建てたり、リフォームを考えている人には、こんなところを注意してください、これはやってはダメですよ、ということが書かれた本です。
いい家建てたい! 住みやすい家にリフォームしたい、と思っても、間違った方法ですれば、いつになっても不幸をもたらす家に住むことになります。人間も自然界の一部、環境から大きな影響を受けています。家を含む住環境を整えて、充実した人生を送ってください。
内容
家を買いたい、借りたい、不動産を探している全ての人が知って得する、健康と幸運をもたらす失敗しない家づくりの法則。今住んでいる家や部屋のリフォームにも応用できます!
家を替えてから「なにか体の調子が悪い」「家族の仲が悪くなった」「子どもの成績が落ちた」「パートナーと喧嘩が絶えない」「お金がなかなか貯まらない」など、その原因のほとんどは今住んでいる家や間取りにあります。
本書は長年、事故物件・訳あり物件を価値ある物件に変えてきた著者が、「病は家から」という建築医学の考えに基づき、多くの人が知らない家や間取りが心と体に与える悪い影響を変え、健康と幸福を手に入れる家づくりをお伝えします。
目次
はじめに
第1章 不動産会社は見た! 恐怖の実例集
家が家族にスイッチを入れる
建築医学は、「心を動かす」ひとつのきっかけ
第2章 こんな間取りや家は危険!
玄関を開けたら即キッチン!は心がすさむ原因に
ダイニングの正面にトイレがあると、食欲が減退する
寝室は心臓と対応している
脱衣場がないと、羞恥心のない子どもが育つ
ストレスがたまるワンルームという間取り
角部屋は事故物件が多い
三角形の土地は不幸まっしぐら
不幸を呼び込む旗竿地
寒い家は、安かろう悪かろう
高層マンションの高層階はリスクだらけ
6階以上は妊婦の流産率が高くなる!
マンションの低層階はカビに注意!
電磁波には危険がいっぱい
住む方角で性格が変わる
エレベーターと隣接している部屋は不調になる
玄関を開けたら階段、は親子間の断絶に
白い壁紙の部屋はキレやすい人間に
1階部分に部屋がない物件にも注意を
第3章 人を幸せになする建築医学とは
コロナ禍で家にいる時間が長くなった
「建築医学」という学問とは
家は、命の次に大事なものという認識を
健康にいい家は、色、形、照明、素材、間取りが大事
建築と健康との関係とは
カビ入り空気を毎日吸っている?
出世も自殺も家次第――形態形成場理論
気をつけたい「目に見えない」影響
住宅を選ぶときのポイント
―コラムー 室内に角があると物を置きたくなる?
おわりに
著者紹介
昆 佑賢(こんゆうけん)
神奈川県生まれ。事故物件・訳あり物件専門不動産会社、アウトレット不動産株式会社代表。
一般社団法人日本建築医学協会幹事長。
住まい環境と病の関係に興味を持ち、2008年4月日本建築医学協会春の大会に参加。その後、建築医学の知識を深める。
2011年2月、アウトレット不動産株式会社を設立。2013年8月、日本建築医学協会幹事長に就任。
「病は家から」という建築医学の考えに基づき、病や不幸を呼んだ事故物件・訳あり物件や建築基準法により再建築できない物件などを価値ある不動産物件に再生することや、多くの人が幸せになる家づくりを伝えていくことをミッションとしている。