読者の皆様へ
ここ数年、サウナブームで、テレビや雑誌でフィンランド・サウナの特集が組まれたり、いろんなところに「フィンランド・サウナ」がつくられています。国内線航空機のなかでもサウナ番組が観ることができたりします。
しかし、サウナが生まれ地、フィンランドに行って本場のフィンランド・サウナを体験した人はあまりいないと思います。
人口がおよそ540万人のフィンランドで、サウナの数は200~300万あるといわれています。「現地の人たちはどんなふうにサウナを楽しんでいるのか」「サウナって、フィンランドの人たちにとってどんな存在なのか」「もっと現地のリアルなサウナを知りたい」「いつかフィンランドに行って、地元の人たちと同じサウナを楽しみたい」というサウナ好きの読者のみなさまへこの本を贈ります。
著者は、フィンランド人水彩画家で(もちろん)サウナ大好きなピヴェ・トイヴォネン。著者自身が訪れたフィンランドのサウナは400カ所以上。この本は、著者が訪れたサウナ61カ所を季節ごとに紹介しています。この本でご紹介するサウナのほとんどは、日本であまり紹介されていないサウナです。現地の人間だから感じるサウナへの想いと、水彩画が醸しだす本場のサウナの雰囲気を楽しんでいただければと思います。
内容
・フィンランド発サウナ本。日本オリジナル描き下ろし。
・ ヴィジュアル・アーティストで、サウナ愛好家でもあるフィンランド人著者が巡った400カ所以上のサウナの中から、首都ヘルシンキやサウナの首都と呼ばれるタンペレを中心に、日本であまり紹介されていない、現地の人が楽しむ本場のサウナ全61カ所を水彩画とテキストで紹介。
・ 自然と共生し、サウナのある暮らしを楽しむフィンランド人とサウナの関係、本場のサウナの楽しみ方、神聖なクリスマスのサウナなど、フィンランド人だから描けるリアルなフィンランド・サウナの姿がわかる。
・ 雰囲気のある水彩画・イラストは、描き下ろしオールカラー。
目次
はじめに/サウナの種類/サウナの楽しみ方
ヘルシンキの春
アーキペラゴ(群島)の夏
秋のサウナ旅行
タンペレの冬
クリスマスサウナ
サウナはフィンランド人にとって神聖な場所/白樺
著者紹介
ピヴェ・トイヴォネン(Pive Toivonen)
1976年生まれ。ヘルシンキを拠点に活動するヴィジュアル・アーティスト。2002年にヘルシンキ芸術デザイン大学(現アアルト大学)を卒業。絵画、イラストレーション、美術教育などの分野で活動している。
自然環境への興味を反映させた、サイトスペシフィックな側面を持つ水彩画が高い評価を得ている。フィンランドで数多くの展覧会を開催するほか、書籍のイラストや病院、学校内のパブリックアートも手掛けている。