読者の皆様へ
人生100年という時代になってきました。人生の後半をどう生きるか、多くに人にとってとても重要な課題となっています。
この本の企画は関西学院大学ジェネラティビティ研究センター長(当時)をしていた井垣伸子先生の提案で、人生の半分に差しかかり世代と世代との間で、否が応でも人生の選択を迫られ、さまざまな現実と向き合っている50代の女性に向けて、激動の昭和時代を生き抜き、長く社会の第一線で活躍してこられた各界を代表する12人の先輩女性からのメッセージをまとめたものです。
政治の世界で活躍したあの方も、テレビでよく拝見するあの方も、研究分野で多大なる成果を残したあの方も、多くの方のメンターとなったあの方も、表に出ているきらびやかな人生は、その方の人生のほんの一部。人には言えない、見せないご苦労を歩まれ、それを乗り越えたからこそ、大きく広がった人生があったことを教えてくれます。
寄稿された著者一人ひとりの方が、次の世代の女性、妹たちへ伝えたいメッセージが、原稿をやり取りしている最中から伝わってきました。
21世紀は心の時代とも言われています。人生後半を自分らしく充実した生き方をするために、12人のメンターからのメッセージをお楽しみください。
内容
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これから⼈⽣の半分を⽣きる、 すべての「妹」たちへ
50代からの女性たちに贈る、珠玉のメッセージ!
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世代と世代のはざまで、さまざまな現実に向き合わねばいけない50代からの女性たちの毎⽇は、想像以上に大変です。
両親たちのこと、⼦供のこと、⾃分のこと。未来に対する不安や迷いと向き合いつつ、「真に自分らしく生きる」には、どうすればよいのでしょう?
本書はそんな⼥性たちに心を寄せ、人生の少し先を歩く「姉たち世代」である12人の女性たちが、「そっと背中を押すような」メッセージをまとめたものです。
人生は、奇跡に満ち溢れていること。
どんな人も、いくつになってからでも、新しい人生を創造できること。
そして、私たちは誰もが何かを次の世代残せる力があるということ。
姉たちから、これから人生の半分を生きる、すべての「妹」たちへ。
あなたは「姉」たちの生き方から、何を学びますか?
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目次
一般財団法人断捨離®代表 やましたひでこ
「ゆとりある場所に、幸せは宿る」
メイクアップアーティスト 小林照子
「良き人生を過ごすために、10年後の自分を常に想像する」
照明デザイナー 石井幹子
「Girls, Be Ambitiousー女性たちよ、大志を抱け!」
声楽家・漫画家 池田理代子
「真の自由とは、自分の足で立つこと」
公益財団法人日本ユニセフ協会会長・元文部大臣 赤松良子
「人生は大変だからこそ面白い」
翻訳家 山川亜希子
「自分を愛すると、「今」をより良く生きられる」
エッセイスト・渋沢栄一令孫 鮫島純子
「反省は、明るく短く」
英文学/女性学研究者・元参議院議員・書アート作家・歌手 田嶋陽子
「フェミニズムとは、「自分自身」を生きること」
経済学者・元公正取引委員会委員 柴田愛子
「オリジナリティのある「自分」を目指そう」
算命学者 中森じゅあん
「人生は、あなたの内なる心がつくる」
舞踊家・振付師 名倉加代子
「今がいつだって「一番いい時」」
JT生命誌研究館名誉館長 中村桂子
「人間は「生きもの」、その当たり前を忘れない」
編者紹介
関西学院大学ジェネラティビティ研究センター
関⻄学院⼤学では2004 年度より、学際的、⾰新的な特⾊あるプロジェクト型研究を推進する制度として、「特定プロジェクト研究センター」制度を設けています。このホームページを共同運営する「関⻄学院⼤学ジェネラティビティ研究センター」も、この特定プロジェクト研究センターのひとつです。
ジェネラティビティ(Generativity)とは、アメリカの発達⼼理学者・精神分析家として活躍した、エリク・ホーンブルガー・エリクソン(Erik Homburger Erikson)が⽣んだ造語です。Generate(⽣み出す)とGeneration(世代)を掛け合わせた⾔葉で、「次世代が価値を⽣み出す⾏為に積極的に関わっていくこと」を意味します。
ジェネラティビティ研究センターは、不確実な未来に対してどのような⼈⽣の選択を決定するのか、あるいはすべきかを、ジェネラティビティ(世代継承性)を軸に、調査・検証、研究を⾏い、⼀般に広く応⽤できるデータとして情報蓄積と発信をすることを⽬的として活動を⾏います。